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2024/09/19 更新
レンタルサーバー比較 [2024年版] サーバーの正しい選び方とおすすめを紹介!
これからホームページを作ろうと考えているなら、レンタルサーバーの存在が欠かせません。
なぜなら自分でサーバーを準備するよりも、レンタルサーバーを使ったほうが安く簡単にホームページを公開することができるからです。
しかし数あるレンタルサーバーのなかで、どれを選べばいいでしょうか。
レンタルサーバーは、それぞれ特徴があります。大事なのは、自分に合った金額と自分に必要な機能があるサーバーを選ぶことです。スペックが高すぎても、人によっては宝の持ち腐れになってしまいます。
この記事では、レンタルサーバーの正しい選び方とそれぞれのタイプに合ったおすすめサーバーを比較して紹介します。
文章を読むのがあまり得意ではない人のために、まずはタイプ別におすすめのレンタルサーバーを図にしています。
タイプ別のおすすめレンタルサーバーを知りたい人はここからジャンプ↓
それぞれの比較にジャンプ
Contents
1. レンタルサーバーを選ぶ前に
レンタルサーバーの選び方を初心者にもわかるよう、サーバーの種類や機能について詳しく解説します。長くなるので、きちんと理解してサーバーを選びたい人は、8. レンタルサーバーとはから読んでください。
自分に合ったレンタルサーバーと、機能比較を知りたい人は、次の章からタイプ別に解説しているので、そのまま読み進めてください。
2. プロ向けおすすめレンタルサーバー3選
Webに詳しいプロフェッショナル向けのレンタルサーバーを紹介します。プロであれば、ある程度スペックの高いサーバーが必要になります。ここでは、以下の3点に重点を置いてサーバーを選びました。
プロ向けレンタルサーバーの比較ポイント
- スペックの高さ
- 表示速度
- 柔軟性が高いサービス
ピックアップしたのは、ConoHa WING(コノハウィング)、XSERVER(エックスサーバー)、mixhost(ミックスホスト)の3サーバーです。
スペックが近い12か月契約のプランで比較します。
プロ向けレンタルサーバー比較表
1ConoHa WING | 2エックスサーバー | 3mixhost | |
---|---|---|---|
おすすめプラン | WINGパック ベーシック |
スタンダード | スタンダード |
月額費用 | 1,029円 | 1,100円 | 2,178円 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
お試し期間 | なし | 10日間 | なし30日間返金保証あり |
ディスク容量 | 300GB | 500GB | 300GB |
データ転送量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ストレージ | SSD RAID10 | SSD NVMe RAID10 | SSD RAID10 |
CPU | 非公開 | AMD EPYC™ 48コア 96スレッド |
Intel Xeon 36コア 72スレッド |
vCPU | 6コア | 128コアリソース保証:6コア | 6コア |
メモリ | 8GB | 1024GBリソース保証:8GB | 8GB |
Webサーバー | Apache + Nginx | Apache + Nginx | LiteSpeed |
PHP動作 | LSAPI | FastCGI | LSAPI |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
無料SSL | ○ | ○ | ○ |
WAF | ○ | ○ | ○ |
MySQL (DB数) |
無制限 | 無制限 | 無制限 |
クラウド型 レンタルサーバー |
○ | ○ | ○ |
運用歴 | 年 | 年 | 年 |
国内シェア | – | 1位 | – |
サポート対応 | メール・チャット・電話 | メール・電話 | メール |
※国内シェアは2023の日本でのウェブホスティングのマーケットシェアを参照
3サーバーともスペックの高さと表示速度は遜色なく、契約後もプラン変更ができるなどの柔軟性が高いサーバーです。
金額、サポート、大手のGMO運営であること、クラウド型レンタルサーバーとしての歴が長いことを考慮して、ConoHa WINGをおすすめ1位にしました。
スペックの高さと実績に関してはエックスサーバー、セキュリティに関してはmixhostに軍配が上がります。
おすすめ1:ConoHa WING(コノハウィング)
ConoHa WINGは、金額、スペック、サポート面、大手のGMO運営という点でバランスが良いレンタルサーバーで、プロのクリエイターにも人気のサーバーです。
さらにビジネスプランにすれば、通常の共有サーバーよりもほかのユーザーの影響を受けにくく、急なアクセスの対応が可能です。柔軟なプラン設定も魅力の一つです。
おすすめ2:XSERVER(エックスサーバー)
常に最先端のサーバー環境を提供しているのがエックスサーバーです。国内シェア1位、運用歴から見ても実績の高いサーバーです。
表示速度で言うと、WebサーバーがApache+Nginx、PHP動作モードがFastCGIとほかの2つと比べると劣るように感じます。しかしストレージがNVMeであることと、CPUやメモリからサーバー自体のスペックが高いのが特徴です。またキャッシュを生かしたXアクセラレータを導入しPHPの高速化を実現していることも表示速度が期待できるポイントです。
全体的なスペックとシェアで言うと一番ですが、金額、サポート面から2位にしています。
おすすめ3:mixhost(ミックスホスト)
ここ最近急速に成長しているのが、mixhostです。mixhostは、とくに速度とセキュリティが充実しています。
表示速度は、WebサーバーがLiteSpeed、PHP動作モードがLSAPIという表示処理ではもっとも速い構成になっています。セキュリティは、WAFに加え、IDS/IPSシステムの導入、サイトの改ざんからのサイトの保護が月額料金に含まれています。
クラウド型レンタルサーバーで、サービスの柔軟性も高いのですが、まだシェアや運用歴などの実績がないので3位にしています。
この3つはどれを選ぶか本当に悩ましいが、同業からConoHaは使いやすいとよく聞くぞ
3. 個人向けおすすめレンタルサーバー3選
「趣味で作ったホームページを公開したい」「ショップのホームページを公開したい」など、サーバーを個人利用する人におすすめのサーバーを紹介します。
個人利用でホームページを運用していくなら、簡単でわかりやすく、費用が安いサービスがおすすめです。
下記にポイントを絞って、比較しました。
個人向けレンタルサーバーの比較ポイント
- 安い
- 使いやすい
- 大手サーバー
ここでは、ロリポップ!、さくらのレンタルサーバ、Quicca Plus(クイッカプラス)の3つをピックアップしました。WordPressが使える12か月契約の最安値プランで比較します。
個人向けレンタルサーバー比較表
1ロリポップ! | 2さくらのレンタルサーバ | 3Quicca Plus | |
---|---|---|---|
最安値プラン | ライト | スタンダード | エントリー |
月額費用 | 495円 | 550円 | 198円 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
お試し期間 | 10日間 | 2週間 | 10日間 |
ディスク容量 | 200GB | 300GB | 10GB |
データ転送量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
WordPress | ○ | ○ | ○ |
無料SSL | ○ | ○ | ○ |
WAF | ○ | ○ | × |
運営会社 | GMOペパボ株式会社 | さくらインターネット株式会社 | 株式会社エムフロ |
運用歴 | 年 | 年 | 年 |
国内シェア | 2位 | 3位 | –Quicca 18位 |
サポート対応 | メール・チャット・電話 | メール・電話 | メール |
*国内シェアは2023の日本でのウェブホスティングのマーケットシェアを参照
初心者向けのレンタルサーバーをピップアップしましたが、安いプランが用意されているというだけで、スペックや実績ともに申し分ないレンタルサーバーです。
金額とスペックのバランス、国内シェアが高いロリポップ!をおすすめ1位に、少し金額は上がりますが、スペックと実績が高い点でさくらレンタルサーバーを2位に、スペックが気になるところですが最安値のクイッカプラスを3位にしました。
おすすめ1:ロリポップ!
ロリポップ!は、安さ、スペック、実績が揃った初めての人にも使いやすいレンタルサーバーです。さらにセキュリティ面でも、WAFに加え、IDS/IPSを導入しているので安心です。
これだけ揃っているので、国内シェア2位は納得の結果です。
WordPressを使わなければ、月額99円のエコノミープランもあります。プラン数が多いので、柔軟に自分に合ったプランが選べます。
おすすめ2:さくらのレンタルサーバ
さくらのレンタルサーバーは、運用歴が長い実績のあるレンタルサーバーです。プランは6段階設あるため、個人法人問わず、幅広いユーザーに利用されています。
さくらのレンタルサーバーの管理画面(コントロールパネル)は、リニューアルされてから使いやすくなっているので、初心者には嬉しいポイントです。
さらにメールサーバーとして利用しているユーザーが多く、メール専用のメールボックスというプランがあります。用途に合わせて使いやすいレンタルサーバーです。
おすすめ3:Quicca Plus(クイッカプラス)
以前はQuiccaが月額100円を切ったサーバーを提供していましたが、いまはQuicca Plusになり、最安値プランの月額費用が198円になっています。
ロリポップ!やさくらのレンタルサーバーと比較すると、スペックが落ちるように感じますが、WordPressが月額最安値で使えます。
さらにどのプランも初期費用がかからないこと、年間契約ではなくても安い料金設定は魅力です。
運用歴が短く感じますが、Quiccaとしての実績を積んでいるので、安心して利用できるサーバーです。
私も最初はロリポップ!からはじめたぞ。スペック、金額ともに個人で使うにはちょうどいい
4. 法人向けおすすめレンタルサーバー4選
個人事業主や中小企業などの法人向けレンタルサーバー選びは、なかなか判断が難しいと思います。ビジネスで利用する場合は、サポート、セキュリティ面で安心なサーバーを選ぶ必要があります。
法人向けレンタルサーバーの比較ポイント
- 電話・メールサポート
- セキュリティ
- 機能
法人でよく利用されているエックスサーバービジネス、カゴヤ・ジャパン、CPIレンタルサーバー、WebARENA(ウェブアリーナ)の4つを12か月契約のプランで比較しました。
法人向けレンタルサーバー比較表
1エックスサーバー ビジネス |
2カゴヤ・ジャパン | 3CPIレンタルサーバー | 4WebARENA | |
---|---|---|---|---|
おすすめプラン | スタンダード | ライト(1コア/4GB) | シェアード | SuiteX スタンダード |
月額費用 | 4,180円 | 1,485円 | 4,840円 | 1,997円 |
初期費用 | 16,500円 | 無料 | 無料 | 無料クレジットカード払い |
お試し期間 | 10日間 | 2週間 | 10日間 | なし |
ディスク容量 | 700GB | 100GB | 300GB | 300GB |
データ転送量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 | 10個 | 10個 |
無料SSL | ○ | ○ | ○ | ○ |
WAF | ○ | ○ | ○ | ○ |
IDS/IPS | △IDS対応 | ○IPS対応 | × | ○IPS対応 |
Web改ざん検知 | ○ | × | △有料 | ○ |
MySQL (DB数) |
無制限 | 無制限 | 5個 | 3個 |
サポート対応 | メール・電話 | メール・電話 | メール・電話 | メール・チャット |
法人向けなので、電話サポートがあることを優先で順位づけしています。次にセキュリティ面を考慮しています。
おすすめ1:エックスサーバービジネス
エックスサーバービジネスは、サポート、セキュリティ、機能がバランス良く揃ったレンタルサーバーです。エックスサーバーでの実績があるので、安心して利用できます。
とくに嬉しいサービスが、無料のホームページ制作サービスです。会社を設立したらホームページが必要になります。ホームページ作成を依頼するには、何十万〜数百万円の金額がかかりますが、それを無料で作成してくれます。
おすすめ2:カゴヤ・ジャパン
法人とって取引先の「堅実さ」は非常に重要です。TANITA(タニタ)や日本製粉グループなどの大企業にも導入されているカゴヤ・ジャパンのレンタルサーバーは、そういった意味で顧客に安心感を与えてくれる会社と言えます。
またサーバーの保管・管理を行なうデータセンターを自社で運営しているから、高速化と安全性を実現しています。月額のコストがほかと比較して少し安いのも嬉しいポイントです。
おすすめ3:CPIレンタルサーバー
CPIレンタルサーバーは、株式会社KDDIウェブコミュニケーションズで運営しており、利用数が多いサーバーで、官公庁や教育機関をはじめ数多くの有名企業で導入されています。
CPI最大のメリットは、「SmartRelease(スマートリリース)機能」です。スマートリリースとはテスト環境を搭載したサーバーツールのことで、テストサイト→公開サイトを素早く構築できることに加えて、自動で取得しているバックアップデータの復元がボタン一つでできます。
サポート、スペックでは問題ありませんが、セキュリティ面と、転送量が非公開という点で順位を下げています。
おすすめ4:WebARENA(ウェブアリーナ)
NTTPCコミュニケーションズが運営するWebARENAのレンタルサーバーSuiteXは、金額、スペック、セキュリティが揃った安心して利用できるレンタルサーバーです。
サーバー稼働率99.99%を設定しているサービスが多いなか、SLA(サービス品質保証)100%を保証しているので、より安定性を求める企業に向いています。
4位にしたのは、電話サポートがない点です。ただ気になるのはその一点のみで、スペックは高いので、利用している企業は多く、社内に技術者がいる会社で利用されているようです。
この前公的機関のサイトを作ったが、CPIレンタルサーバーを使っていたぞ。私が依頼を受ける会社は、CPIとウェブアリーナを使っているところが多いかな
5. WordPressに最適なレンタルサーバー4選
WordPressは無料で利用できる多機能なブログ構築システムなので、WordPressを使う前提でレンタルサーバーを探している人は少なくありません。
WordPressに最適なサーバーを選ぶため、以下の4点に重点をおいてサーバーを比較しました。
WordPressに最適なレンタルサーバーの比較ポイント
- WordPressの機能(簡単インストールなど)
- 表示速度
- 実績
比較ポイントから、エックスサーバー、ConoHa WING、heteml、ロリポップ!をピックアップしました。12か月契約プランで比較します。
WordPressに最適なレンタルサーバー比較表
1エックスサーバー | 2ConoHa WING | 3heteml(ヘテムル) | 4ロリポップ! | |
---|---|---|---|---|
おすすめプラン | スタンダード | WINGパック ベーシック |
-プランは1つのみ | ハイスピード |
月額費用 | 1,100円 | 1,089円 | 1,925円 | 990円 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
お試し期間 | 10日間 | なし | なし | 10日間 |
ディスク容量 | 500GB | 300GB | 500GB | 700GB |
データ転送量 | 無制限 | 無制限 | 1.3TB/日 | 無制限 |
ストレージ | SSD NVMe RAID10 | SSD RAID10 | SSD RAID構成 | SSD RAID10 |
CPU | AMD EPYC™ 48コア 96スレッド |
非公開 | Intel Xeon 20コア以上 |
非公開 |
メモリ | 1024GB リソース保証:8GB割り当て |
8GB割り当て | 128GB | 非公開 |
Webサーバー | Apache + Nginx | Apache + Nginx | Apache | LiteSpeed |
PHP動作 | FastCGI | LSAPI | CGI版/モジュール版 | LSAPI |
WordPress簡単インストール機能 | ○ | ○ | ○ | ○ |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
無料SSL | ○ | ○ | ○ | ○ |
WAF | ○ | ○ | ○ | ○ |
MySQL (DB数) |
無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
運用歴 | 年 | 年 | 年 | 年 |
国内シェア | 1位 | – | 6位 | 2位 |
サポート対応 | メール・電話 | メール・チャット・電話 | メール・電話 | メール・チャット・電話 |
※国内シェアは2023の日本でのウェブホスティングのマーケットシェアを参照
WordPressの機能、表示速度、実績面でバランスが良いエックスサーバーをおすすめ1位にしました。
おすすめ1:XSERVER(エックスサーバー)
エックスサーバーは、WordPressの機能として、簡単インストール、移行サービス、ログイン制限、海外からのアクセス制限、スパムが行なわれた場合のコメント・トラックバックの制限がついています。
エックスサーバーは、サーバー自体のスペックが高く、またXアクセラレータというWebサイトを高速・安定化させるための機能がついているので、重くなりがちなWordPressの表示も安心です。
国内シェア1位の人気が高いレンタルサーバーなので、WordPressの利用であればエックスサーバーにしておくと安心でしょう。
おすすめ2:ConoHa WING(コノハウィング)
ConoHa WINGは、WordPressの機能として、簡単インストール、移行サービス、プラグイン、ログイン制限、海外からのアクセス制限、スパムが行なわれた場合のコメント・トラックバックの制限がついています。人気の有料のWordPressテンプレートが、割引価格で買えるのも嬉しいポイントです。
PHPアプリケーション実行環境として、FastCGIより20%も高速なLSAPIを採用しています。表示速度の面でも期待できます。
おすすめ3:heteml(ヘテムル)
ヘテムルは、WordPressの機能として、簡単インストール、移行サービス、セキュリティ用プラグイン、海外からのアクセス制限がついています。
ヘテムルは、CMSに強く、WordPress以外にもEC-CUBE、XOOPS、baserCMSなどの簡単インストール機能がついています。Gitが使えるなどプロ向けのレンタルサーバーです。
表示速度では、WebサーバーはApacheを使用していますが、PHPはモジュール版を採用しているので、WordPressの高速化は期待できます。
ヘテムルは、運用歴が長く、国内シェアも6位と実績のある老舗のレンタルサーバーです。
おすすめ4:ロリポップ!
ロリポップ!は、WordPressの機能として、簡単インストール、移行サービス、海外からのアクセス制限がついています。
セキュリティ面では、WAFに加え、IDS/IPSの導入をしているので安心です。
サーバーのスペックが非公開の箇所があるので、少し順位を下げています。
レンタルサーバーのセキュリティだけでなく、WordPress本体やプラグインのアップデート、類推しにくいパスワードの設定など、自分でやるセイキュリティ対策も忘れずに!
レンタルサーバーが決まったらWordPressの使い方を見ながらインストールしよう↓
6. アフィリエイト向けおすすめレンタルサーバー4選
ブログやサイトを運営してアフィリエイトを行なうのであれば、レンタルサーバーが必要です。アフィリエイトは、とくにSEOに関係するため、サーバーの表示速度や安定性は重視したいポイントです。
アフィリエイト向けのレンタルサーバーを選ぶため、以下の4点にポイントをおいてサーバーを比較しました。
アフィリエイト向けレンタルサーバーの比較ポイント
- 表示速度・安定性
- 費用
- マルチドメインの個数
- アダルト利用の可否
ここでは、mixhost、エックスサーバー、カゴヤ・ジャパン、お名前.comをピックアップしました。12か月契約の料金プランで比較します。
アフィリエイト向けレンタルサーバー比較表
1mixhost | 2エックスサーバー | 3カゴヤ・ジャパン | 4お名前.com | |
---|---|---|---|---|
おすすめプラン | スタンダード | スタンダード | ライト(1コア/4GB) | -プランは1つのみ |
月額費用 | 2,178円 | 1,100円 | 1,485円 | 1,078円 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
お試し期間 | なし30日間返金保証あり | 10日間 | 2週間 | なし |
ディスク容量 | 300GB | 500GB | 100GB | 400GB |
データ転送量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ストレージ | SSD RAID10 | SSD NVMe RAID10 | SSD | SSD RAID10 |
CPU | Intel Xeon 36コア 72スレッド |
AMD EPYC™ 48コア 96スレッド |
非公開 | 非公開 |
メモリ | 8GB割り当て | 1024GB リソース保証:8GB割り当て |
非公開 | 非公開 |
Webサーバー | LiteSpeed | Apache + Nginx | Nginx | Nginx |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
無料SSL | ○ | ○ | ○ | ○ |
WAF | ○ | ○ | ○ | ○ |
MySQL (DB数) |
無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
アダルト | ○ | × | ○ | × |
運用歴 | 年 | 年 | 年 | 年 |
国内シェア | – | 1位 | – | – |
サポート対応 | メール | メール・電話 | メール・電話 | メール・電話 |
※国内シェアは2023の日本でのウェブホスティングのマーケットシェアを参照
費用は、mixhost以外は横一線です。マルチドメインはすべて無制限で利用できます。表示速度、アダルト利用の可否、実績で順位づけしました。
おすすめ1:mixhost(ミックスホスト)
高スペック、速い表示、アダルト利用が可能なmixhostは、アフィリエイターにぴったりのレンタルサーバーです。
WebサーバーはLiteSpeed、PHP動作モードはLSAPIなので、高いパフォーマンスが期待できます。WordPressを利用しているアフィリエイターは、サクサク快適に使えます。
さらに出会い系サイト、動画サイトなどの商材を扱うのであれば、アダルト利用が可能なのは助かります。
スペック面では少しエックスサーバーに負けますが、セキュリティも強く、クラウド型レンタルサーバーという側面を持ち、どの分野でも穴のないレンタルサーバーです。
おすすめ2:XSERVER(エックスサーバー)
コスパ、高速性、安定性すべてが揃っているエックスサーバーは、アフィリエイター御用達という側面を持つレンタルサーバーです。
管理画面が使いやすく、WordPressの簡単インストールをしたり、複数のサーバーを管理したりするときに操作しやすい作りになっています。
スペック、実績は申し分ないですが、アダルト利用が不可という点で2位にしました。
おすすめ3:カゴヤ・ジャパン
カゴヤ・ジャパンは、必要なスペックを備えており、大手企業が利用している実績があるレンタルサーバーです。SSL、WAF、IPSが導入されているので、セキュリティも万全です。さらにアダルトサイトの運用が可能なサーバーです。
サポートを含め、安心して利用できる運用歴の長いレンタルサーバーです。
おすすめ4:お名前.comレンタルサーバー
お名前.comは、レジストラのお名前.com が有名かもしれませんが、レンタルサーバーも運用しています。
お名前.comのレンタルサーバーは、ドメインとサーバーが一元管理できるのが魅力です。新規ドメイン、中古ドメインを複数利用する人には、管理が楽でしょう。
ドメイン取得と合わせてサーバーを申し込むと、ドメインが実質無料で使える特典も魅力的です。
ほかのサーバーと比較しても引けを取りませんが、サーバースペックが非公開の箇所があり表示速度が判断し辛いことと、アダルト不可という点で4位にしました。
実際にアフィリエイターは、mixhostやエックスサーバーを使っている人が多い印象だ
7. EC-CUBEに最適なレンタルサーバー3選
EC-CUBEを使って本格的にネットショップを作る人は、どんなレンタルサーバーを借りると良いでしょうか。
EC-CUBEに最適なレンタルサーバーを選ぶため、以下3つをポイントとして比較しました。
EC-CUBE向けレンタルサーバーの比較ポイント
- EC-CUBEの簡単インストール機能
- 幅広い料金プラン
- 急なアクセス増加に対応(転送量)
ここでピックアップしたのは、さくらのレンタルサーバ、エックスサーバー、ロリポップ!です。12か月契約のプランで比較しました。
EC-CUBE向けレンタルサーバー比較表
1さくらのレンタルサーバ | 2エックスサーバー | 3ロリポップ! | |
---|---|---|---|
おすすめプラン | ビジネス | プレミアム | ハイスピード |
月額費用 | 2,420円 | 2,200円 | 990円 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
お試し期間 | 2週間 | 10日間 | 10日間 |
ディスク容量 | 600GB | 600GB | 700GB |
データ転送量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
急なアクセス増加対応 | ○ | × | × |
ストレージ | RAID10 | SSD NVMe RAID10 | SSD RAID10 |
Webサーバー | Apache + Nginx | Apache + Nginx | LiteSpeed |
EC-CUBE簡単インストール機能 | ○ | ○ | ○ |
無料SSL | ○ | ○ | ○ |
WAF | ○ | ○ | ○ |
MySQL (DB数) |
200個 | 無制限 | 無制限 |
運用歴 | 年 | 年 | 年 |
国内シェア | 3位 | 1位 | 2位 |
サポート対応 | メール・電話 | メール・電話 | メール・チャット・電話 |
※国内シェアは2023の日本でのウェブホスティングのマーケットシェアを参照
EC-CUBEは、WordPressに比べると、サーバーへのインストールに慣れていない人が多いでしょう。ここでは、EC-CUBEの簡単インストールがあるレンタルサーバーを選びました。
さらにネットショップは個人で開設するものから、法人で大きく展開するものまで幅広いです。それぞれの規模に合ったサーバーが選べるよう、料金プラン数が多いサーバーであることもポイントが高いです。
おすすめ1:さくらのレンタルサーバ
さくらのレンタルサーバは、EC-CUBEのオフィシャルサポーターです。
さくらのレンタルサーバは、コンテンツブーストが標準装備していることが特徴です。これは表示速度の高速化だけでなく、大量アクセスによりWebサイトが表示されないといった問題を解決してくれます。
このようにEC-CUBE簡単インストール機能があり、急なアクセスにも対応、選べるプラン数が多いことから1位にしました。運用歴が長く、実績があることも安心です。
おすすめ2:エックスサーバー
エックスサーバーは、表示速度、安定感があるサーバーなので、EC-CUBEなどのネットショップを作るには安心のサーバーです。転送量が無制限なので、アクセスの負荷が気になるネットショップには最適です。
規模が小さいネットショップを作成するには、さくらレンタルサーバのような安いプランがないので2位にしました。
おすすめ3:ロリポップ!
ロリポップ!は、ほかの2つのレンタルサーバーに比べても引けを取らないスペックを備えています。また、料金が安いのでコスパも良いサーバーです。
ネットショップは商用利用が多いので、法人利用の多いさくらレンタルサーバとエックスサーバーを上の順位にしましたが、ロリポップ!も料金、スペックともに申し分ないレンタルサーバーです。
もし簡単にネットショップを始めたいのであれば、サーバーも込みで使えるネットショップ作成サービスがおすすめです↓
8. レンタルサーバーとは
ここまでレンタルサーバーの金額や機能について比較してきましたが、実際わからない用語があったかもしれません。ここからは、レンタルサーバーについて、どういうもので、どのポイントで選べばいいのかを解説します。
まずサーバーとは、PCやスマホからのリクエストに応じて、サーバー内に存在する情報を提供するコンピューターやプログラムのことです。
たとえば自分が作ったサイトやブログを閲覧してもらうためには、サーバーにファイルをアップロード(転送)する必要があります。サーバーにファイルをアップすることで、初めて多くの人に自分のサイトを閲覧してもらえます。
レンタルサーバーとは、このサーバーを貸し出すサービスのことです。対になる言葉として、自宅サーバーがあります。自宅サーバーは初期費用がかかり、学習コストが高く、停電などのリスクもあるため、サーバーが必要な人のほとんどはレンタルサーバーを利用します。
レンタルサーバーの種類
レンタルサーバーの種類は、共有サーバー(レンタルサーバー)、専用サーバー、VPS、クラウドサーバーの大きく4つに分けられます。
① 共有サーバー(レンタルサーバー)
共有サーバーとは、1台のサーバーで複数のユーザーが利用するタイプのサーバーです。不動産で言えば、シェアハウスや学生寮がイメージしやすいでしょうか。
共有サーバー(レンタルサーバー)のメリット
- 料金が安く抑えられる
- サーバーの運用、管理はサーバー会社がやってくれる
- 簡単に使える
共有サーバーは、複数のユーザーでサーバーを利用するため、料金は安く抑えられます。一般的な価格帯は、月額1,00円〜3,000円の間です。
またサーバーの設定をしなくても、すぐ利用することができます。メンテナンスなどの管理もサーバー会社がやってくれるので手間がかかりません。
共有サーバー(レンタルサーバー)のデメリット
- ほかのユーザーの影響を受ける
- 高度な設定はできない
複数でサーバーを利用しているのため、共有しているほかのユーザーのサーバーにアクセスが集中すると、影響を受けてしまいます。
またサーバーの設定を変えたり、好きなアプリケーションを入れたりすることができない点で、自由度が低くなります。
「レンタルサーバー」という用語について
「レンタルサーバー」という言葉は、一般的にこの共有サーバーを指すことがほとんどです。
サーバー会社も、この共有サーバーをレンタルサーバーと表記しています。この章以外のレンタルサーバーという文言は、共有サーバーのことを指して使います。
共有サーバーは簡単に安く利用できるから、個人からプロまで利用している。この記事は多くの人が利用している共有サーバーを比較して紹介していくぞ!
ここからは、ほかのサーバーの種類の説明なので読み飛ばしてもOKです。
レンタルサーバーのレンタルサーバーの正しい選び方へジャンプ▼
② 専用サーバー
専用サーバーは、1ユーザーが1台のサーバーを占有できます。不動産で言えば、一軒家をオーナーから借りているイメージです。
専用サーバーのメリット
- ほかのユーザーの影響を受けない
- 高度な設定が可能
サーバーのリソース(CPUやメモリなど)を1人で自由に使えるため、ほかのユーザーの影響を受けずに利用できます。また専用サーバーは、OSの選択や好きなアプリケーションのインストールが可能です。
専用サーバーのデメリット
- 料金が高い
- サーバー構築・メンテナンスの専門知識が必要
専用サーバーは自由度が高い反面1台を貸し切るので、初期費用は10万近く、月額は数万単位になり、費用は高くつきます。さらに自由度が高いため、サーバーを設定する専門的知識が必要になります。
③ VPS
VPSは、1台のサーバーに仮想サーバーという部屋を複数割り当てて、複数のユーザーで使用するサーバーです。1契約で、1台の仮想サーバーで、そのリソースを拡張することはできません。これまでのように不動産で例えると、分譲マンションのようなイメージです。
1台のサーバーを共有するという点で共有サーバーと似ていますが、VPSは仮想的に専用サーバーのようなOSの選択やアプリをインストールすることができます。
VPSのメリット
- ほかのユーザーの影響が少ない
- 専用サーバーよりも導入コストが安い
- 共有サーバーに比べると自由度が高い
VPSは、OSレベルでカスタマイズが可能なため、運営側の自由度は高いですが、1台のサーバーを占有しているわけではないので、専用サーバーほどコストはかかりません。ちょうど共有サーバーと専用サーバーの中間に位置するサーバーです。
VPSのデメリット
- 専用サーバーに比べると自由度が低い
- サーバー構築・メンテナンスの専門知識が必要
金額の面で専用サーバーよりは利用しやすいですが、運用やセキュリティ面でセルフメンテナンスが必要になります。サーバー管理に特化した知識が必要なので、初心者が使いこなすには難しいでしょう。
④ クラウドサーバー
クラウドサーバーは、VPSのように1台のサーバーを複数で利用しますが、1契約で複数の仮想サーバーを構築でき、リソースの拡張も可能です。不動産で例えると、フロアを貸し切ったり、好きに内装が変えられる賃貸オフィスのようなものです。
クラウドサーバーのメリット
- アクセス数に対してリソースの増減が可能
- 複数の仮想サーバーが構築できる
たとえばネットショップを運営していると、TVで紹介後にアクセスが集中することがあります。その場合、通常はスペックが決まっているので上限が来ればサーバーは落ちてしまいますが、クラウドサーバーであれば、急なアクセスに対応できます。
代表的なクラウドサーバー「Amazon Web Services(アマゾンウェブサービス)」では、サーバー、データベース、CPU、メモリなどを必要なだけ利用できる「水道の蛇口」のようなサービスであると説明しています。
また複数の仮想サーバーを構築できるので、同じ環境での検証・開発環境を用意したり、ロードバランサーへ構成を変更したりと、柔軟なサーバー構築が可能です。
デメリット
- コスト高になる可能性がある
- 専門性が高く技術者がいないと使いこなせない
柔軟に対応できるサービスな分、コストは割高になります。また初心者にとっては、使いこなすことが難しいでしょう。
クラウド型レンタルサーバーとは
レンタルサーバーは以上の4種類に分けられますが、最近ではクラウド型レンタルサーバーと呼ばれるものが出てきました。
クラウド型レンタルサーバーは、共有サーバーのことですが、クラウドサーバーのような使い方ができることが特徴です。他ユーザーの影響を受けることないvCPU/メモリが確保されているので、安定的な表示速度を維持してくれます。
金額は共有サーバーのなかでは少し高めになりますが、専門知識がなくても使えるところが魅力です。
この記事で紹介するエックスサーバー 、ConoHa WING 、mixhost がクラウド型のレンタルサーバーになります。
最近は、このクラウド型のレンタルサーバーが増えてきているぞ
9. レンタルサーバーの正しい選び方
ここまでレンタルサーバーについて説明してきましたが、実際レンタルサーバーを選ぶときのポイントはどこにあるのでしょうか。比較ポイントを解説していきます。
レンタルサーバーの比較ポイント
レンタルサーバーを選ぶポイントとして、以下の4つが挙げられます。
- ① 目的を整理
- ② 機能とサービス
- ③ 安定性と表示速度
- ④ セキュリティ
- ⑤ レンタルサーバー会社の規模・実績
① 目的を整理
必要なレンタルサーバーのスペックは、その規模や使い道に応じて変わってきます。まずはサーバーの利用目的を整理しましょう。
- 規模はどのぐらい?
- サーバーの使い道は?
規模はどのぐらい?
プロ、個人、法人でどのサーバーを選んだらいいか変わってきます。プロは動的なサイトを作ることが多いので高スペックなサーバーを、個人利用であれば金額や使いやすいサーバーが必要になります。
実際レンタルサーバーによって使っている層が違います。自分のタイプに合ったサーバーを使うほうが、困ったときに解決方法に辿り着きやすいという側面があります。
しかし個人で利用する人は、どのサーバーが自分に向いているのかわかりません。最初に紹介した、プロ向け、個人向け、法人向け、WordPressに最適、アフィリエイト
向け、EC-CUBEに最適を参考に選んでください。
サーバーの使い道は?
サイトを作りたいのでしょうか、メールサーバーを利用したいのでしょうか。もしサイトであれば、ブログ、コーポレートサイト、ECサイト、それ以外のサイトでしょうか。
作りたいものによって、データーベースが必要だったり、使えるプログラム言語が決まっていたりします。必要な機能を満たしているかチェックが必要です。
大きくは、静的なホームページ(コーポレート、ショップ紹介サイト、趣味サイトなど)か、WordPressか、EC-CUBEに分けられるでしょう。静的なホームページはすべてのレンタルサーバーのプランで利用できますが、WordPressやEC-CUBEは使えるプランが限られます。ただ、限られているとは言っても、月額100円程度のプランなので、ほとんどのレンタルサーバーは、WordPressやEC-CUBEが使えます。
迷うなら、WordPressが使えるプランにしておくと間違いないぞ
② 機能とサービス
一般的にサービスを利用する場合は、利用料金の安さ、無料キャンペーン、特典などを選考基準にします。
もちろん予算があるので料金は大事ですが、本来サーバー選びのキモは機能にあり、自分が必要とする機能を備えているかどうかは選ぶうえで大事なポイントです。
しかし機能に関しては詳しくない人もいるでしょう。機能のチェックポイントを紹介します。
- デスク容量
- 転送量
- 独自ドメインの利用
- マルチドメイン
- 管理画面の使いやすさ
- サポート体制
デスク容量
デスク容量は、サーバーにアップできる画像やプログラムファイルの容量です。レンタルサーバーの容量は、10GB〜1TB程度の幅がありますが、一般的なホームページの容量は、ほとんど1GBも使いません。当サイト「ホムペCreate」もファイルサイズは88MBなので、1GBには全く届かないぐらいの容量です。
一般的なホームページを運用するのであれば10GBあれば十分です。複数のサイトを運営するのであれば、100GB以上あれば安心でしょう。
注意したいのは、YouTubeを使わず動画をサーバーにアップして閲覧させる場合や、複数人が利用するメールサーバーとして使う場合は、容量の上限を超えやすい傾向があるので注意が必要です。また、記事を掲載するメディアサイトも画像容量が多くなるので、デスク容量大きめのプランにしておくと良いでしょう。
転送量
転送量は、サーバーのデータ送受信量のことです。つまりユーザーがあなたのWebサイトを閲覧したときや、自身が使っているメールを送受信したときに関係します。
自分のWebサイトを閲覧されたときの転送量の計算方法は、(1ページの容量)×(訪問数)で算出します。
たとえば1MBのWebページを100人が見た場合、1MB×100人=100MBです。この計算でいけば、1日100GBの転送量のサーバーであれば、1日10万アクセスに耐えられることになります。
かなり戦略的にサイトを作成したり、SEOを強化しない限りは、1日10万アクセスは滅多にないので、転送量は100GB/日あれば十分です。
ただ、最近のサーバーは、ほとんど転送量が無制限になりました。基本は無制限で、あまりにも負荷がかかる場合は、制限する可能性があるとなっています。なので、転送量については気にする必要はないでしょう。
しかし、自分のサイトのアクセス数は知っておいた方が良いので、無料で利用できるアクセス解析のGoogle Analyticsを導入してサイトのアクセス数をチェックしておきましょう。
独自ドメインの利用
独自ドメインを利用する場合は、使用できるかどうか確認しておきましょう。ほとんどのサーバーは独自ドメインの利用が可能ですが、プランによって使えない場合があります。
ドメインのことがわからない人はこちら↓
この記事で紹介しているレンタルサーバーは、すべて独自ドメインの利用が可能です。
マルチドメイン
マルチドメインとは、一つのサーバーで複数のドメインを管理することです。
無制限に利用できるレンタルサーバーが多いですが、多くても30個あれば十分です。多くのサイトを一つのサーバーに入れると、デスク容量が超えてしまうので注意が必要です。
管理画面の使いやすさ
実際にサーバーを利用するときに、管理画面で設定の変更をすることがあります。管理画面はよく使用するので、管理画面が使いやすいかどうかは、無料で試せる期間にチェックしても良いでしょう。
個人的には、エックスサーバー、コノハ、さくらが使いやすかったぞ
サポート体制
サポート体制がしっかりしていることは、サーバーを選ぶうえで大事なポイントです。電話、チャット、メールどれがあるかは、チェックしておく必要があります。
とくに商用利用であれば、何かあったときレンタルサーバーへの連絡手段が確保されていることを確認しておきましょう。
③ 安定性と表示速度
Webサイトの表示速度が遅いと、せっかく訪問したユーザーが離脱してしまいます。とくにWordPressは表示が重くなる場合があるので、安定して表示できるレンタルサーバーを選ぶ必要があります。
サーバーの安定性と表示速度は、サーバー自体のスペックと、サイトを表示するソフトウェアやプログラムの両方を見る必要があります。
サーバーのスペック
サーバー自体のスペックが高いと、Webサイトの安定性や表示速度が期待できます。確認したいポイントとして、ストレージ、CPU 、メモリについて解説します。
ストレージ
ストレージは、データを保存する場所のことです。レンタルサーバーのストレージの仕様欄には「SSD RAID10」と書かれてあることがあります。
まずストレージには、HDDとSSDがあり、SSDのほうが読み書きが速い特徴があります。ほとんどのレンタルサーバーでは、このSSDが使われています。
もう一つのRAIDとは、複数のSSD(HDDの場合もあるが、ここではSSDで説明)を組み合わせて使う仕組みのことです。複数組み合わせることで、データの書き込みが高速化できることと、あるSSDが故障したとしてもデータの復元ができ、故障したSSDのみを交換するだけで済むというメリットがあります。
多く採用されているRAID10構成とは、高速処理の得意なRAID0と耐障害性に強いRAID1のいいとこ取りをしたものです。速さと安定性を求めるなら、SSDのRAID10構成が良いでしょう。
さらにNVMeはSSD接続規格で、通常のSSDより速度が数倍出ると言われています。しかしまだ採用しているとこは少なく、今回比較するサーバーのなかでは、唯一エックスサーバー がNVMeを採用しています。エックスサーバーの自社テストの結果では、オールSSDやピュアSSDと呼ばれる従来のサーバー環境に比べ、読み込み速度が最大約14倍向上したという結果が出ています。
CPU
CPUとは、コンピューターの中心的な処理装置(プロセッサ)です。コンピューターの頭脳といったほうがイメージしやすいでしょうか。CPUの性能が高いほど、処理速度は速くなります。
CPUは、IntelとAMDの2社でほとんどのシェアを占めています。多く使われているのは、Intelのなかでは、Coreシリーズのより性能の高いXeon(ジーオン)です。
一方、EPYC(エピック)は、AMDが開発したCPUのブランドで、「インテル Xeon Platinum」とのSPECベンチマーク比較で、2倍のスコアを記録しています。
※ASCII「時代を塗り替えるAMD EPYCサーバー、その実力と「経済性」を知る」参照
CPUは、Intel製であればXeon、ADM製ならEPYCを採用しているレンタルサーバーが良いでしょう。
さらにCPUには、「36コア 72スレッド」という表記があります。
コアは、実際に処理を行なう中枢のユニットのことで、コア数が多いほど複数の処理を同時に行なうことができるので、処理速度は上がります。スレッドは、同時に処理できる作業単位のことで、同じコア数でもスレッド数が多いほど処理の効率が上がります。
メモリ
メモリとは、コンピューターが処理するデータを一定期間記憶する記憶装置です。
たとえば調べものをするとき、本を机の上に置いて作業をします。作業中は本棚に直すことなく、作業を行ないます。いままでの説明で言うと、ストレージが本棚、調べものをする人がCPU、そして机がメモリになります。
机は大きほうが同時にたくさんの資料が見ることができます。このように同時に多くの処理を行なえるよう、メモリは大きいほうが処理速度が上がります。
今回紹介しているなかで、唯一すべてのストレージが「NVMe」に対応し、CPUは「AMD EPYC™」を採用しているのがエックスサーバー です。コア数とメモリから言っても、サーバーのスペックでは一番性能が高いと言えます。
CPUとメモリは非公開のレンタルサーバーも多いから、公開しているところは性能に自信があるサーバーと思って良さそうだ
サイトを表示するソフトウェアやプログラム
Webサーバー
Webサーバーは、Webブラウザのリクエストに応じて、HTMLや画像などのデータを表示させるプログラムおよびソフトウェアのことです。Webサーバーには、Apache、Nginx、Nginx+Apache、LiteSpeedがあります。
Apacheはアクセスが集中するとサーバーダウンが起きやすいのですが、Nginxは限りあるメモリで多くのリクエストを効率的に処理するのでサーバーダウンが起きにくくなります。
しかしNginxは、次で説明する「PHP動作モード」のモジュール版PHPが実行できないこと、.htaccessが利用できないという欠点があります。
Nginx+Apacheは、Nginxの処理速度が早いという長所と、ApacheのPHPの処理と.htaccessが利用できるという長所を組み合わせたサーバーです。Nginxと表記されているレンタルサーバーのほとんどはNginx+Apacheです。
最後にLiteSpeedは、Apacheと完全互換があり、レスポンスが早く、高負荷時の安定性に優れています。公式サイトLITESPEEDの調査結果では、Nginxよりも倍のパフォーマンス結果が出ています。
処理速度で言うと、LiteSpeed→Nginx→Apacheの順で早いと考えて良いでしょう。
※このサイトで紹介するレンタルサーバーは、公式サイトの表記を優先しNginxとNginx+Apacheに分けて記載していますが、すべて.htaccessが利用できると言う理由から、NginxもNginx+Apacheのことと考えて良いでしょう。
PHP動作モード
PHP動作モードは、PHPコードを実行する方法で、CGI版、FastCGI、モジュール版、LSAPIがあります。
CGI版は、ユーザーのリクエストがあるたびに、プロセスの起動、実行、終了を繰り返します。都度プロセスの処理を繰り返すため、処理速度が遅くなります。
これを解決したのが、FastCGIです。プロセスの初回実行時にプロセスを一定時間サーバー内に保持することで、2回目以降のプロセスの起動/終了を省略し、高速化やCPUへの負荷を軽減しました。
モジュール版は、CGI版やFastCGIと違って、WebサーバーのプロセスのなかでPHPを実行します。そのため常にプロセスが起動状態なので、処理速度が早くなります。これはWebサーバーのNginxでは動作しないので、ApacheかLiteSpeedである必要があります。
最後にLSAPIは、FastCGIと同じような動作ですが、大きな違いはキャッシュが強いことです。実行結果をキャッシュしてしまうので、処理速度が早くなります。
処理速度は、LSAPI→モジュール版→FastCGI→CGI版の順で速いと考えて良いでしょう。
サーバーのスペックやWebサーバーの説明はちょっと難しいと感じた人もいるかもしれないが、なんとなくでも頭に置いておくといいぞ
④ セキュリティ
セキュリティが万全であることは、サーバーを選ぶうえで重要です。セキュリティ機能が備わっていないと、急な不具合やトラブル障害でサイトの安全性を保てなくなる恐れがあります。
下記の5つは、セキュリティにおいて確認しておきたいポイントです。
- 独自SSL / SSLサーバー証明書必須
- WAF必須
- IDS/IPS
- Web改ざん検知
- ウイルス対策必須
独自SSL / SSLサーバー証明書必須
SSLとは「Secure Socket Layer」の略称で、情報を暗号化してインターネット上で送受信できるプロトコル(約束ごと)のことです。
誰かにデータを盗み見られるリスクが低く、機密情報(クレジットカード情報・暗証番号など)を安全にやり取りできるようにします。
SSLには、レンタルサーバー会社が指定するURLで構築する「共有SSL」と、自分の独自ドメインで構築する「独自SSL」の2種類があります。
共有SSLよりも独自SSLのほうがセキュリティレベルが高く、より信頼性も高いと判断されます。
SSLサーバー証明書は、サイトがペーパーカンパニーでないこと、暗号化通信ができることを証明する役割を担ってくれます。
今後SSLでないと表示しないブラウザが増えてくるでしょう。必須と言える機能です。
WAF必須
WAF(ワフ)とは「Web Application Firewall」の略称で、Webアプリケーションの脆弱性を利用した攻撃から自分のサイトを保護するセキュリティ対策の一つです。
ユーザーの入力を受けつけたり、ユーザーのリクエストからページを生成したりと、動的なWebサイトを保護するために有効です。
WAFは、Webアプリケーションとソフトウェアの両方に効果があり、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなどの難読化された攻撃の検知精度も高いとされています。
IDS/IPS
IDSは「Intrusion Prevention System」の略で、不正侵入検知システムのことです。一方、IPSは「Intrusion Detection System」の略で、不正侵入防御システムのことです。
WAFは、Webアプリケーションに対する攻撃を監視しますが、IDS/IPSはサーバーやネットワークに対しての通信を監視します。
WAFとIDS/IPSは監視する対象が違うので、セキュリティで選ぶならWAFとIDS/IPSの両方導入しているレンタルサーバーが良いでしょう。
Web改ざん検知
Web改ざんとは、不正な手段を使ってサーバーに侵入し、Webサイト情報を改ざんしてしまうことです。Webアプリケーションの脆弱性を狙ったものや、アカウントの不正ログインによって行なう方法があります。
このWeb改ざんを検知して知らせてくれるサービスがあります。検知された場合、自動的にメンテナンス画面に切り替えてレポートが送られるので、それを元に修正を行ないます。
有料の場合がありますが、不安な人はつけておくと安心です。
ウイルス対策必須
メールサーバーとして使う場合、メールの送受信にサーバーを経由するものすべてウイルス駆除を行なうことが重要です。
ほとんどのレンタルサーバーは、ウイルス駆除専用のソフトウェアを用意しています。逆にこの点で対策が講じられていないレンタルサーバーは、選択肢から外しておくのが賢明です。
⑤ レンタルサーバー会社の規模・実績
年々新しいレンタルサーバーが増えてきていますが、安心して利用できる運用会社かも選ぶうえでの大事なポイントです。
新しいサーバー会社は差別化を図るため、同じ機能で安いサーバーを提供することは珍しくありません。スペックで比較すれば上に見えますが、長く利用できるサービスかどうかは不安が残るところです。
レンタルサーバーを比較する基準として、単純に機能だけではなく、運営会社の規模、国内シェア、運用歴を実績として考慮しています。
国内シェアは、「2023の日本でのウェブホスティングのマーケットシェア」の順位を参照します。
- 1位 エックスサーバー
- 2位 ロリポップ!
- 3位 さくらのレンタルサーバ
10. 他社からのサーバー移転・移行する際の注意点
もし「いま利用しているレンタルサーバーからほかの会社に乗り換える」もしくは「プラン変更に伴なってレンタルサーバーを引っ越しする 」場合には、いくつか注意点があります。
メールサーバーを移転・移行する場合
まずは新しいサーバーで、同じメールアカウントを設定する必要があります。
しかし移転が完了するまでに少し時間がかかる場合もあるため、旧サーバーのメールアカウントはすぐ削除してしまわないようにしてください。
Webサイトを移転・移行する場合
DNSの切り替え前に、新サーバーにちゃんと移行できたかどうか、hostsファイルを使って動作(表示)確認をしましょう。
hostsファイルとは、IPアドレスとホスト名(ドメイン名)が記載されているファイルのことです。hostsファイルを利用すれば、DNSの情報を参照せずに、ホスト名(ドメイン名)でアクセス可能になります。
ただ使用しているCMSプログラムによっては、動作確認ができない場合もあります。不安な人は、有料の場合がほとんどですが移行サービスがあるサーバー会社があるので、依頼しましょう。
移行代行サービスがあるサーバー
エックスサーバー 、ロリポップ! 、ヘテムル、エックスサーバービジネス など
WordPrdss移行サービスがあるサーバー
ConoHa WING 、mixhost など
11. レンタルサーバーよくある質問
レンタルサーバーとホスティングサービスの違いは?
レンタルサーバーと似たような言葉で「ホスティングサービス」というものがあります。
レンタルサーバーとはインターネット経由でユーザーが使えるサーバーのことで、ホスティングサービスとはレンタルサーバーを提供するサービスあるいは業者を意味します。
ただ、ほとんど同じ意味で使われるので、ほぼ同義と考えて良いでしょう。
個人利用だけどプロ向けのサーバーを使ってもいい?
プロ向けでおすすめしているサーバーは、高機能なサーバーをピックアップしているので、個人で利用しても問題ありません。
ただ、困ったことが起こった場合ウェブサイトで検索すると思いますが、国内シェアの高いレンタルサーバーのほうが利用者が多いので、解決方法に辿り着きやすいでしょう。
そういう意味でも、プロ向けから選ぶのであればエックスサーバー がおすすめです。
個人向けに紹介しているサーバーも性能が良いので、機能面に不安があればプランを上げるという方法があります。
独自ドメインはレジストラで取得したほうがいい?
多くのサーバーは、独自ドメイン一つ無料で提供するキャンペーンを行なう場合があります。もちろん、無料で独自ドメインを利用できるので便利なのですが、サーバーを変更する場合は移管が手間になります。
12. レンタルサーバー比較まとめ
レンタルサーバーは、数多く存在します。そのなかで自分のニーズに合ったレンタルサーバーを選ぶのは、専門知識のない初心者には難しいかもしれません。
ただ紹介してきたように、レンタルサーバーはそれぞれ特徴があり、タイプ別に絞ると自ずと選択肢は決まってきます。
プロだけでなく、初心者にも選びやすいようにしたので、ぜひ参考にしてください。
トータルで考えると、いまはやっぱりエックスサーバーが一番おすすめかな