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BASEとSTORESの手数料・機能を徹底比較!手数料を計算してみた

結論から知りたいよ!という人は…
BASEとSTORESを比較して手数料が安く使いやすいのはSTORES!
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ネットで自分の商品を売りたい時、「自分でネットショップを開設する」「楽天のようなモール型通販サイトに出店する」「メルカリのようなフリーマーケットで出品する」と、3つの方法が考えられます。
どの方法で商品を販売するか迷ったとき、決め手になるのは費用ではないでしょうか。
手数料はどのぐらい取られるのか?月額どのぐらいかかるのか?
この3つの方法のうち、初期費用も手数料も抑えられる方法が、「自分でネットショップを開設する」方法です。
以前はネットショップやECサイトを作成するのに、最低でも300万円は初期費用がかかっていました。しかし、今や、初期費用も月額も無料でネットショップが作成できるようになっています。
無料でネットショップ作成できるサービスで代表的なのが、BASE(ベイス)とSTORES(ストアーズ)です。どちらも月額無料プランが用意されています。
月額料金
月額が無料であれば、気になるのが手数料です。
BASE(ベイス)やSTORES(ストアーズ)で商品を販売したら、どのぐらい手数料がかかるのでしょうか?
BASE(ベイス)とSTORES(ストアーズ)の手数料・機能について徹底比較していきます!
Contents
1. BASEとSTORESの手数料比較

一口に手数料と言っても、販売手数料・決済手数料・事務手数料・振込手数料と様々な手数料がかかります。
実際、各手数料がどのぐらいかかるのか、BASEとSTORESを比較します。
販売手数料
販売手数料を比較すると、STORESよりBASEのほうが高くなります。
もともとBASEには販売手数料がなかったのですが、2017年からこの販売手数料(BASEではサービス利用料という)3%が必要になり、実質値上げという形になりました。
サービスを継続していくためにも収益が必要です。STORESが月額有料プランを作ったように、BASEはサービス利用料という形で収益化を考えたようですね。
決済手数料
決済手数料は、無料プランだけに限ると、逆にBASEよりもSTORESが高くなります。
ただ、販売手数料があるのはBASEのみなので、合計するとBASEは6%+40円となり、販売手数料と決済手数料の合計はSTORESのフリープランより高くなります。
事務手数料・振込手数料
STORESの事務手数料・振込手数料は、2019年10月1日より、250円から275円に値上がりしました。
そうすると、2万未満ならBASEが高く、2万以上ならSTORESが高くなります。
ただ、事務手数料・振込手数料で言えば、それほど大きな差は出ていません。
2019年10月1日からの消費税対応
2019年10月1日からの増税に伴い、消費税が一部を除き10%に増税されます。ここでBASEもSTORESも消費税変更に伴う手数料はかかりませんが、消費税の変更のための設定が必要になります。
一部の軽減税率が適用されるので、以下の2点以外は対応が必要です。
軽減税率が適用される項目
- 飲食料品:酒類・外食を除く飲料食品
- 新聞:週2回以上発行される新聞(定期購読契約に基づく)
消費税対応に関しては、BASEもSTORESも税率変更の予約機能がついています。ネットショップを開設している人は、10月1日前に必ず設定しておきましょう。
BASEもSTORESも自動に変更されないので、もし忘れて10月1日過ぎた場合は、急いで変更しておきましょう。
2019年10月1日以降にネットショップを開設する人は、影響はありません。
購入者負担になる支払手数料について
一つ確認しておきたいのが、ショップオーナーに決済手数料があると同時に、商品を購入する購入者にも支払手数料があることです。
BASEとSTORESの購入者負担となる支払い手数料についてまとめました。購入者の負担がどの程度あるかは確認しておきましょう。
BASE
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STORES
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|
---|---|---|
キャリア決済 | 300円 | 220円 |
銀行振込決済 | 振込手数料 | 振込手数料 |
コンビニ決済 | 300円 | 220円 |
後払い決済 | 300円 | コンビニ払い:350円 銀行払い:各銀行の手数料 |

手数料はSTORESの勝利だな
2. BASEとSTORESの手数料計算

では、実際BASEとSTORES(無料プラン)で商品が売れた場合、どのぐらいの手数料がかかるか比較してみましょう。
商品が売れた時にかかる販売手数料と決済手数料は、消費税+送料込みで計算されます。手数料に小数点が出た場合は、BASEは四捨五入、STORESは切り捨て対応です。
ケース別手数料計算
1アイテム500円が売れたケース
- BASE
- 500円 × (3% + 3.6%) + 40円 = 73円
- STORES
- 500円 × 5% = 25円
1アイテム1,000円が売れたケース
- BASE
- 1,000円 × (3% + 3.6%) + 40円 = 106円
- STORES
- 1,000円 × 5% = 50円
1アイテム10,000円が売れたケース
- BASE
- 10,000円 × (3% + 3.6%) + 40円 = 700円
- STORES
- 10,000円 × 5% = 500円
1アイテム1,000円が10個売れたケース
- BASE
- 1,000円 × (3% + 3.6%) + 40円 = 106円
106円 × 10 = 1,060円 - STORES
- 1,000円 × 5% = 50円
50円 × 10 = 500円
1アイテム1,450円が売れたケース(小数点が発生する場合)
- BASE
- 1,450円 × (3% + 3.6%) + 40円 = 135.7円
→ (四捨五入)136円 - STORES
- 1,450円 × 5% = 72.5円
→ (切捨て)72円
実際の手数料を計算しても、やはりBASEのほうが高くなります。金額が大きいと差は少なくなりますが、500円や1,000円売れたケースだと、2倍近く違ってきます。
しかも、STORESは無料プランで計算しているので、有料プランだともっと手数料は安くなります。
売上が上がれば、有料プランにして手数料を抑える選択肢もあるので、手数料に関して言えば断然STORESがお得と言えるでしょう。
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売上の振込申請と振込日

売上が立てば、できれば早く現金を手にしたい場合が多いと思います。BASEとSTORESの売上の入金日はいつなのでしょうか。
BASEかんたん決済
BASEは、振込申請をしてから、10営業日(土日祝除く)で指定口座に振り込まれます。回数は、1日1回が限度で、751円以上~最大100万円の単位で可能です。
100万以上の場合は、別に申請が必要になります。
STORES
通常は、決済手数料・振込手数料を差し引いた入金金額が1万円以上の場合、月末締めの翌月末払いで支払われます。
ただし、STORESには、スピードキャッシュサービスがあり、このサービスを利用すると、振込申請をすれば翌日に入金してもらえます。このサービスを利用するには、手数料がフリープランなら3.5%、スタンダードプランなら1.5%かかるので注意です。
もともと手数料が安いので、このサービスを利用する余地はありそうですね。
これらの振込形式はどういう基準で選んだらいい?
入金の速さで言うと、「STORESのスピードキャッシュ」→「BASE」→「STORES」の順です。
BASEのような振込申請の場合は、申請を忘れる人がいるので注意です。また、BASEは売上が計上された日から180日以内に振込申請をする必要があります。申請しないと売上を入金することができなくなるので、忘れっぽい人は毎月計上してくれるSTORESが良いでしょう。
振込みのタイミングを自分で調整したい人はBASE、毎月同じタイミングで振込してほしい人はSTORES、すぐに入金して欲しい人はSTORESのスピードキャッシュが適しています。

振込みは両サービス違いがあるので、ここは要チェックだ
3. BASEとSTORESの決済方法比較

次に、BASEとSTORESの決済方法比較を比較してみましょう。お客さんの商品購入の機会を逃さないためにも、決済方法の多さは重要なポイントです。
最近は「Amazon Pay」や「楽天ペイ」の利用者が増えてるので、この決済方法があるかないかは大きなポイントになるかもしれません。
BASE
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STORES
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|
---|---|---|
クレジットカード | ○ | ○ |
キャリア決済 | ○ | ○ |
銀行振込 | ○ | ○ |
コンビニ決済 | ○ | ○ |
後払い | ○ | ○ |
Paypal | × | ○ |
楽天ペイ | × | ○ |
Amazon Pay | × | ○※ |
代引き | × | ○※ |
※スタンダードプランのみ
決済方法の多さで言えば、STORESのほうが多いですね。決済方法の比較でも、STORESのほうが有位になります。
特に海外をターゲットにしたネットショップであれば、Paypalは必須と思って良いでしょう。

決済方法の多さもSTORESの勝ちのようだ
4. BASEとSTORESの機能比較

これまで、BASEとSTORESの手数料や決済方法について見てきました。しかし、どれほど手数料が安くても、サービスに必要な機能が揃ってなければ意味がありません。
ネットショップに必要な機能について、主要なものをBASEとSTORESで比較しました。
BASE
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STORES
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|
---|---|---|
デザインテンプレート | 11種類(無料) | 48種類(無料) |
独自ドメイン | ○ | 有料 |
SSL対応 | ○ | ○ |
スマホ対応 | ○ | ○ |
アイテム登録数 | 無制限 | 無制限 |
アイテム写真枚数 | 1アイテム20枚 | 1アイテム15枚 |
メルマガ | ○ | ○ |
クーポン | ○ | ○ |
ポイント・スタンプ | × | × |
SNS連携 | Instagram・LINE | |
顧客管理 | ○ | ○ |
会員機能 | ○ | ○ |
英語対応 | ○ | ○ |
外貨対応 | ○ | × |
保管・倉庫 | ○ | ○ |
どちらも大事な機能は備えているので、機能面で言えば完全にどちらが良いとは言い切れません。
しかし、差が出た機能があるので、差が出た機能のポイントを解説します。
BASEとSTORESのメイン機能解説
デザインテンプレート
ここはかなり差が出ましたね。
BASEのデザインテンプレートが11種類なのは、カスタマイズ前提のサービスであることも言えるかもしれません。また5,000円程度で多くのデザインテンプレートを有料で購入できるので、BASEを利用したい初心者でも心配することはないでしょう。
それに代わって、STORESは無料のデザインテンプレートが48種類も用意されています。作りやすさで言えば、STORESが優れていると言えます。
独自ドメイン
これは取得するかしないかで変わってきますが、取得するのであればBASEは無料で独自ドメインの接続が可能になっています。(独自ドメインの費用はBASEもSTORESも別途必要です)
STORESは有料プランのみ接続できますが、STORESは独自ドメインを使用しない場合、「○○○.stores.jp」というドメイン名になります。これはネットショップを運営する上で違和感がないドメインなので、独自ドメインを使用せず使う人も多いようです。
アイテム写真枚数
ここは5枚の差があり、BASEのほうが多く、1アイテムにつき20枚登録できます。
STORESの15枚でも十分ですが、買い手にとって写真枚数が多いほうが購入の決め手になるので、多いに越したことはないでしょう。
ポイント・スタンプ機能
お客さんがポイントを貯めたり、スタンプを貯めたりする機能は、BASEもSTORESも現状はありません。これから機能追加があるかもしれませんね。
外貨対応
BASEは外貨対応をしています。最近は、越境ECと言う言葉が聞かれるように、海外へのネットショップ需要は高まっています。お客さんが多いほうが売上につながるので、ここはBASEの一歩リードと思って良いでしょう。
BASEのおすすめ機能

手数料や決済方法に関しては、STORESが一歩リードしています。機能についてはほぼ横ばいと言っていいでしょう。
では、BASEの強みとはなんでしょうか。
実は、BASEの強みは集客力にあります。ここでは、BASEの集客に関する機能について重点的にご紹介します。
ショッピングアプリ
BASEの強みと言えば、このショッピングアプリでしょう。ネットショップを開設しても、すぐお客さんが来るとは限りません。
BASEのアプリは、様々な商品がカテゴリごとに閲覧、購入できます。BASEでネットショップを開設したら、自動でこのアプリにも表示されるので、集客の手間が省けます。
SEO設定
お客さんを集めるという点で、Googleの検索結果の上位に表示させるSEO対策はとても重要なポイントです。
BASEでは、トップや各商品ページにdescriptionとkeywordが設定できます。SEO対策では、特にこのdescriptionが重要になります。
descriptionとはページの説明文で、ページごとにしっかり記載する必要があります。
オリジナルTシャツ作成
BASEのサービスの中で面白い機能が、画像を登録するだけで、オリジナルのTシャツを作り、販売できるという機能があることです。
ネットショップを始めたいけど、売るものがない人、取り扱い数を増やしたい人には便利なサービスです。
ラッピング梱包キット
BASEでは、1ヶ月に5つまで無料のラッピング梱包キットがもらえます。経費削減にもなるので、ゲットしておきたいですね。

BASEのネットショップアプリは手数料に代え難い大きなメリットなんだ
STORESのおすすめ機能

手数料、決済方法に関して、BASEの上をいくSTORES。どちらにしようか悩んでいる人は、STORESに心動いている人も多いのではないでしょうか。
では、STORESの機能面はどうなのか。STORESのおすすめ機能についてご紹介します。
無料テンプレート
先にもお伝えしたように、48種類の無料のテンプレートが使えることは大きなメリットです。
なるべく初期費用をかけず、おしゃれなデザインにしたい人にはおすすめです。
選べる決済方法
決済方法比較表を見てもわかるように、決済方法はSTORESのほうが多いです。
カゴ落ちという観点からも、決済方法は多さは大きなメリットになるでしょう。
メールマガジンの指定
STORESのメールマガジン機能は、購入者の属性(初回、リピーター)によってメルマガを配信することができます。
BASEは購入者の属性まで分けて送信はできませんので、メルマガ機能はSTORESのほうが優れています。
メルマガも集客方法の一つですので、重要なポイントと言えます。
WEARアプリとの連携
STORESでは、WEARに登録したアイテムを、ストアで販売することが可能です。
特にファッション関連のネットショップを開設したい人には、おすすめしたい機能です。
問い合わせFAQ機能
STORESでは、ストアオーナーと購入者向けのFAQがまとめてあります。特に、購入者向けのFAQがあることで、お問い合わせの数も減らすことができます。
STORESの機能が増えたとしても、運営者が更新するので、FAQを作る手間も省けます。

やっぱりSTORESで注目したいのは、デザイン力だ!
5. 結局、どっちがお得?BASEとSTORESの手数料まとめ

BASE
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STORES
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|
---|---|---|
販売・決済手数料 | 6.6% + 40円 | フリープラン:5% スタンダードプラン:3.6% |
振込手数料 | 250円 | 275円 |
事務手数料(2万未満のみ) | 500円 | 275円 |
決済方法 | 5種類 | 9種類 |
集客力 | ◎ | △ |
ここまでBASEとSTORESの手数料・機能の比較について見てきました。手数料の安さ、決済方法の数からいうと、STORESに分があると言えます。
しかし、集客力という意味では、ショッピングアプリを持っているBASEは大きなメリットと考えて良いでしょう。
手数料、使いやすさを優先するのであればSTORES、売上や集客力を期待するのであればBASEがおすすめです。
どちらも無料のサービスなので、両方使い、自分の合うほうに決めても良いかもしれませんね。

プロだとカスタマイズしやすさからBASEが良いが、初心者には使いやすいSTORESをおすすめしたい