仕事にする
2023/06/27 更新
Webディレクターとしてフリーランスになる方法
Webディレクターは、プロジェクトを監督、指揮、管理する人です。その業務は、スケジュール・進捗管理、コンテンツの品質管理、クライアントとのやりとり、予算管理などがあります。
Webディレクターは、Webデザイナーやプログラマーと違って、業務範囲はプロジェクトや会社によって異なります。提案書を作成するなどプロデューサー的な業務を頼まれる場合もありますし、コーディングなどの作業をする場合もあります。
これからWebディレクターのフリーランスとして働こうと考えている人に、前もって準備すること、仕事の探し方などを紹介していますので、参考にしてください。
Contents
1. Webディレクターってフリーランスになれるの?
Webディレクターでもフリーランスになれの?と疑問に思っている人は少なくないでしょう。
すでにWebディレクターとして活躍している人はわかると思いますが、Webディレクターは実際にサイトやコンテンツを制作するわけではないので、フリーになったとしてもデザインやプログラムなどの制作はどうしたら良いのかという不安があります。
しかし、フリーランスで活躍しているWebディレクターはたくさんいます。
では実際Webディレクターとしてフリーランスで活躍している人は、どのような働き方をしているのでしょうか。大きく2つのタイプがいます。
会社に常駐する
1つは、会社に常駐するタイプです。役割としては、常駐する会社のプロジェクトや制作をまとめる役割を果たします。
週5で常駐する場合も多いので、確定申告は自分でするものの、就業形態は会社員と一緒になるケースがあります。ただ週3から可能な会社もあるので、週3は常駐し、残り2日は別の案件を進める人もいます。
フリーランスでイメージするような好きな場所で自由に仕事ができるとは少し遠ざかるかもしれませんが、収入が安定するのは大きなメリットです。フリーランスの仕事を紹介するエージェントも多いので、利用すれば仕事を探す手間も省けます。
案件を受けて、制作はフリーのデザイナーや制作会社に依頼する
もう1つの方法は、案件を受けディレクションは行ないますが、制作はフリーランスのデザイナーや制作会社に頼むタイプです。
こちらは場所も時間も自由に決めて働くことができます。依頼された案件をする、しないを自分で決めることができるので、さらに自由度は高くなります。ただ安定的に案件が入ってくるとは限らないことと、制作を頼める仲間を作っておく必要があることを念頭に置いておきましょう。
このタイプのWebディレクターは、コーディングやデザインができるオールラウンダータイプが多いので、その場合は一人で案件をまわすことができます。
この2つのタイプは両方ともメリット、デメリットがあります。最初不安な人は、会社に常駐する方法をおすすめします。週3にすれば、残りの時間をほかの案件に回すことができます。
フリーランスとしてさまざまな働き方があると知っておくと、選択肢が広がりますね。
私もフリーになった頃は、最初は週2日常住して、残りは受託案件を受けていたぞ。月に定期的に収入が入るのは安心だ
2. フリーのWebディレクターにはどんなスキルが必要?
Webディレクターでフリーランスになるには、「このスキルがあればなれる」というものではありません。フリーのWebディレクターと名乗った時点でなることは可能です。
基本的には、スケジュール作成、進捗管理、サイトマップ、ワイヤーフレーム作成はできる必要があります。また制作を外注する場合でも、多少のコーディングスキルは持っていたほうが良いでしょう。
持っていたら強みになるスキル
- サイト企画作成
- デザイン
- プログラミング
- 要件定義
デザイナー、プログラマー上がりのWebディレクターもいるので、その場合は強みになるでしょう。この2つに関しては、スキルが高ければアートディレクターやプロジェクトマネージャーと呼ばれ、より専門性の高い案件を任されることが多くなります。
もし自信のないスキルがあれば、フリーになる前に習得しておこう
Webディレクターの詳しいスキルについてはこちら↓
3. フリーランスになる前の準備
Webディレクターとして、フリーランスになる前に準備しておくものがあります。それは以下の3つです。
- 名刺
- ポートフォリオ
- 金額設定
名刺
名刺は、フリーランスになる人であれば必要ですね。始める前に用意しておきましょう。
ポートフォリオ
どんなことができるかを相手に伝える必要があるので、かならず必要になります。どのようなサイトを、どのようなメンバー構成で作ったのか整理しておきましょう。企画書やワイヤーフレームもあると良いです。
ポートフォリオの作り方はこちら↓
金額設定
仕事を依頼されたときの金額を決めておきましょう。ディレクション費は制作物と違うので、基本的には、制作物の何%かをもらうことが多いようです。
またお客さんに「ディレクション費ってなに?」と聞かれることも少なくありません。しっかり内容を説明できるようにしておきましょう。
また会社に常駐する場合は、人日、人月単価を聞かれるでしょう。その場合の単価設定も必要です。
東京で常駐するなら、人日3〜6万の間が多いかな
4. 未経験でも可能?
未経験でフリーのWebディレクターになるのは、難しいでしょう。Webディレクターはクライアントからヒアリングすることから始まるので、Web経験がないと内容を汲み取ることができません。
できれば、Webディレクターとして働いた経験を持ってからフリーになることをおすすめします。3〜4年ほどの経験があれば可能でしょう。
またWebディレクターの経験はないけど、Webデザイナーやプログラマーだった人は、未経験でもWebディレクターとして働くことは可能です。その場合は、小さな案件から慣れていくのがおすすめです。
5. Webディレクターの仕事範囲は?
Webディレクターといっても、会社によって依頼される内容、範囲はさまざまです。大きくタイプは、新規制作か運営かの2つにわかれます。
新規制作
新規制作は、新しくサイトを立ち上げる、またはリニューアルするためのサイト制作のディレクション業務です。
制作会社や、メディア・サービスの新規立ち上げなどで必要になってきます。スケジュール、進捗管理のほかに、ディレクトリ設計やワイヤフレーム作成が必要です。
運用
運用業務は、会社によってさらに変わります。単純な更新作業だったり、SEO対策であったり、Googleアナリティクスでのサイト分析であったり、求められる範囲はさまざまです。マーケティングの知識が必要になる場合もあるので、運用案件を受ける場合は、内容をしっかり確認しておいたほうが良いでしょう。
フリーになる前に、色んなタイプの案件に関わっておくと仕事の幅が広がるぞ
6. どこで仕事を探す?
フリーのWebディレクターになったら、どこで仕事を探したら良いでしょうか。3つの方法が挙げられます。
知り合いから仕事をもらう
まずは、知り合いから案件をもらう方法があります。前職での仕事での繋がり、交流会などでの知り合い、友人などです。
知り合いに案件をもらう場合、注意しておきたいのは前職の仕事を引っ張ってくることです。前職でやっていた仕事をフリーで受けるのは、前職の会社と揉める可能性があります。場合によっては、訴えられることになりかねません。
前職の知り合いの場合は、フリーになって改めて挨拶に行き、前職とは違う仕事のお話があれば受けるに留めておきましょう。前職との繋がりの場合は、慎重に進める必要があります。
クラウドソーシングで仕事を探す
クラウドソーシングには、Web関係の仕事が多くあります。サイトではさまざまな案件を掲載しているので、その案件に応募し、クライアントがあなたに発注すれば、仕事が決まります。
仕事が欲しいときに自由に探すことができるので、有名なランサーズとクラウドワークスは登録しておくと良いでしょう。
営業に行く
Web制作会社にアポイントを取って、仕事がないか営業するのも良いでしょう。良い外注先がないか探している制作会社は少なくありません。
Webサイトでパートナー募集をしているところもあるので、問い合わせましょう。行く際は、かならずポートフォリオが必要になるので、ポートフォリオと合わせて、自分ができること、得意分野をしっかり説明できるようにしてください。
実績を積んでおけば、仕事も決まりやすいぞ
7. Webディレクターとしてフリーランスで成功するために
多くの会社で経営者と制作者が直接やりとりをする場合に、コニュニケーションが上手くいかないことはよく見られるケースです。Webディレクターは、その仲介役を果たすことが少なくありません。
プロジェクトというのは、ビジネス的な要素と制作的な要素を持っていますが、それをうまく調和させる必要があります。どちらの視点も持ちながら、目的にあったサイトを作ることができるディレクターは重宝されますし、仕事も増えていきます。
8. まとめ
フリーランスのWebディレクターとして働いていこうか悩んでいるけど、一歩踏み出せないという人も多いでしょう。ただ、Webディレクターへの需要が高まっているのも事実です。
一歩踏み出して、フリーランスという働き方を体験すれば、あなたの仕事の幅も広がるでしょう。
フリーランスが合う合わないもあるが、気になるのであれば一度トライしてみよう!