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2024/08/22 更新
Webディレクターになるための必要なスキルとは【未経験もOK?】
Webディレクターは大変で、責任がある仕事です。ですが、Webデザイナーやプログラマーと同様に、とてもやりがいがあります。
Webデザイナーからのキャリアアップとして目指す人、未経験からウェブの仕事を始める人は、Webディレクターがどんな仕事を行なうのか気になるところでしょう。
Webディレクターに必要なスキルや向いている人の特徴など、現役Webディレクターが解説します。
Contents
1. Webディレクターとは?
Webディレクターとは、ホームページ制作全体の工程を管理・指揮する人です。
ホームページの善し悪しはWebディレクターで決まると言ってもいいほど、重要な役割です。
Webディレクターの仕事内容
Webディレクターは、サイト制作のプロジェクトリーダー的役割を担います。会社によってその範囲は異なりますが、Webディレクターの仕事は、基本的に以下が挙げられます。
- ヒアリング・窓口業務
- サイト制作依頼を受けると、作りたいサイトのイメージをお客さんにヒアリングしたり、納品までの進行窓口をしたりします。
- Webサイトの方向性決定
- お客さんの要望をヒアリングして、どのようなサイトにするか方向性を決定します。
- サイトマップ・ワイヤーフレーム作成
- サイトの方向性が決まったら、必要なページを洗い出してサイトマップを作成し、どんな情報が必要か、そのテキストや配置をワイヤーフレーム(構成案・設計図)に落とし込みます。
- 進捗管理・スケジュール管理
- サイト公開までのスケジュールを作成し、それに沿ってデザイナーやエンジニアの制作の進み具合などをチェックしていきます。遅れや不具合が出た場合は、調整を行ないます。
- 制作物のクオリティ管理
- でき上がった制作物に不備がないか、チェックします。
- 工数管理
- 見積もりに合った工数で稼働しているかをチェックし、また時間をかけすぎてないか、制作者の工数をチェックすることもあります。
これ以外にも、見積もりの作成、企画や提案書を作成する場合があります。
Webディレクターの種類と役割
Webディレクターは、業務内容によって、その役割は変わってきます。
Web制作会社のWebディレクター
一般的にWebディレクターと言えば、制作会社のディレクターがイメージに近いかもしれません。Web制作会社のWebディレクターは、依頼を受けたサイト制作のスケジュールや制作物を管理します。
特徴としては、見積もり作成があり、納品日が決まっているのでスケジュール管理が大変です。そのかわり、さまざまなサイト制作ができるので、スキルアップに繋がります。
Web事業会社のWebディレクター
Web事業会社は、サイト制作依頼を受けるのではなく、自社サービスのコンテンツを制作していくのがおもです。こちらは、コンテンツの企画から入ることが多いでしょう。
特徴としては、見積もりを作ることはなく、公開日を自社で決められるので、比較余裕を持って制作が進められます。そのかわり、同じサービスを企画していくので、制作スキルの範囲は狭まります。
Web事業会社のほうが比較的落ち着いて働けるぞ
Webプロデューサー・Webプランナーとの違い
Webディレクターに近い職種で、WebプロデューサーやWebプランナーという言葉を聞くことがあるかもしれません。
WebプロデューサーやWebプランナーは、Webサイトの企画、立案を行ないます。そして、その企画を実際に遂行していくのがWebディレクターです。WebプロデューサーやWebプランナーは企画立案者、Webディレクターは業務遂行者と考えて良いでしょう。
さらにWebプロデューサーは、企画立案に加え、予算計画、人員計画、営業など経営的な動きが強い職種です。
コンテンツディレクターとは?
コンテンツディレクターは、Webに限ると、おもにサービスやメディアのコンテンツの企画提案、編集、制作ディレクションが仕事範囲です。
制作会社のWebディレクターは、「こういうWebサイトを作ってください」という依頼からサイト制作を行ないますが、コンテンツディレクターは、「どんなコンテンツを作ったら良いか?」の段階からコンテンツ制作に関わります。
WebディレクターはWebサイトを作るのに対し、コンテンツディレクターはWebサイトの1コンテンツを作ると考えるとイメージがつきやすいでしょうか。
Webディレクターの平均年収
では、実際にWebディレクターになった場合、年収はどのぐらいもらえるのでしょうか。
Webディレクターの平均年収は、正社員で482万円です。相場は比較的に高い傾向にあり、需要も高いのでおすすめできる職種です。
*Webディレクターの平均年収求人ボックス参照
2. Webディレクターは未経験でも目指せる!
結論から言うと、Webディレクターは未経験でも目指せます。お客さんとの折衝も多いことから、コミュニケーション能力が高い人を未経験でも採用する場合があります。
とくに30代・40代の未経験の人は、WebデザイナーとしてよりはWebディレクターとして採用される可能性が高いかもしれません。
いまは働き方も多様化しており、ディレクションの品質チェックだけをリモートで行なう在宅ワークが見られます。ママをしながら、副業としてディレクションを行なう人もいます。
Webディレクターを未経験で目指すのであれば、派遣、アルバイト、アシスタント採用から始めても良いでしょう。
ただ未経験で「HTMLやCSSなどまったくわかりません」では、さすがに採用は難しいでしょう。未経験であれば、Webデザイナーのひと通りの知識はつける必要があります。
まったくWebの知識がないのであれば、Webディレクター講座より、Webデザイナー講座を受けたほうがいいぞ
3. Webディレクターに必要なスキルと知識
Webディレクターになるために必要なスキルはなんでしょうか。ひとつずつ見ていきましょう。
コミュニケーションスキル
Webディレクターにコミュニケーションスキルは必須です。お客さんとのヒアリングだけでなく、外注先を含めて制作者とのやりとりが必要になります。
Webディレクターは営業はほとんどしませんが、お客さんにリピートしてもらえるようスムーズに案件を進めることで、営業に繋がることがあります。このような点にも気を配って進めなければいけません。
また、Webディレクターは英語力が必要かと聞かれることがあります。もちろん必須ではありませんが、海外の人とやりとりが発生する機会はあります。英語が話せない場合は、通訳など入りますが、実際の指示はこちらが出さなければなりません。
会社によっては、オフショア開発のように、海外に制作拠点を持っているところもあるので、そのような会社では英語が堪能であれば有利に働くでしょう。
海外のブランド会社とやりとりが必要で、英語のメールでやりとりしたことがあるぞ。独特の言い回しだったなあ
マネジメントスキル
Webディレクターは、サイト制作を指揮する人です。そのため人、コスト、時間の管理が必要になります。スタッフの選定、工数やスケジュールを効率的に管理するため、マネジメントスキルは必須になります。
Webデザインスキル
Webディレクターは、Webデザイナーをやっていた人が多いので、デザインができるディレクターもいるでしょう。もちろんデザインスキルがあると、サイトの方向性やワイヤーフレームの制作がスムーズにできます。
高いデザインスキルは必要ではないですが、基本的な知識は必要です。
コーディングスキル
コーディングスキルは、基本的な知識が必要です。お客さんと打ち合わせするのはディレクターがメインなので、コーディングの知識がまったくないのは困ります。
とくに新しい技術のスピードが早い業界なので、最新の情報にはついていく必要があります。Webデザインよりは、コーディング知識のほうが重要になるかもしれません。
デザインよりもコーディングなどの技術的な知識があるWebディレクターが多い印象だ
プログラミングスキル
プログラミングスキルは必須ではありませんが、プログラミングができると受ける案件の幅が広がります。
プログラミングスキルを持っていれば、SE(システムエンジニア)と位置づけられます。SEであれば、さらに給料も高くなるので、プログラミングを勉強しておくとメリットは大きです。
マーケティングスキル
マーケティングスキルは必須ではありませんが、基本的なことは理解しておく必要があります。Googleアナリティクスの分析・解析やSEOの知識など、数値で目標設定をし達成してきた実績があればより重宝されます。
マーケティングのスキルが高ければ、Webディレクターよりは、マーケターになるでしょう。Webディレクターであれば、そこまでのマーケティングスキルは求められませんが、ほとんどマーケティングの知識がないWebディレクターも少なくないので、積極的に情報は取り入れるようにしましょう。
SEOや広告に関しては、よくお客さんに聞かれることがあるぞ
ライティングスキル
ライティングスキルは、面接ではほとんど聞かれませんが、実際はかなり必要な場面が多いです。たとえば会社のホームページの制作依頼を受けると、掲載する文言をもらいますが、ワイヤーフレームに落とし込むとき、それなりのライティングスキルが必要です。
メディア運営のディレクターであれば、記事のチェック業務が発生するので、ライティングスキルが必要になります。LPであれば、キャッチコピーの案出しを求められることがあります。
こう見ると、ライティングスキルが必須ではないかと思いますが、サイト制作のとき、かならずライターをアサインする会社もあります。会社によって役割が変わるので、転職する際は質問しておくと良いでしょう。
私の前の会社はライターをアサインしなかったから、自分で書かないといけないときも結構あったなあ
4. Webディレクターに向いている人
Webディレクターになりたい!と思っても、自分が向いているか向いてないか心配に思う人もいるでしょう。Webディレクターに向いている人の特徴を紹介します。
- コミュニケーション能力の高い人
- マルチタスクが得意な人
- 物事の全体が見渡せる人
- 物事の手順を組み立てるのが得意な人
- 問題解決能力が高い人
- メンタルが強い人
- 細かい人
コミュニケーション能力の高い人
必須スキル同様、もちろん人と関わることが多い仕事なので、コミュニケーション能力の高い人には向いています。お客さんだけでなく、制作者の進捗を管理する必要があるので、上手く人と関係性を築くことが大切です。
マルチタスクが得意な人
Webディレクターは複数の案件を動かす場合があります。そのため並行して案件を進めなければならないので、マルチタスクが得意な人は向いています。
自社サービスのWebディレクターは、複数案件を持たない場合もありますが、企画をして、原稿をライターに頼み、デザインをデザイナーに頼み、実装をエンジニアに頼みと、並行して動かしていく必要があるので、マルチタスクを上手くこなせる必要があります。
案件のそれぞれのステータスを常に把握しておくのが大変なんだ
物事の全体が見渡せる人
Webディレクターは、サイトの構成、デザイン、実装の質や進捗をバランスよく見極める必要があります。
たまにデザインだけ細かく詰めるWebディレクターがいますが、最終的な詰めはその専門の担当者に任せ、サイト全体を常に見渡せるようにしておく必要があります。1か所に集中しすぎない人が向いてるでしょう。
物事の手順を組み立てるのが得意な人
お客さんの要望を聞いて、なにが必要なのか、どの手順で進めれば良いのか、その手順の組み立てが上手い人はディレクターに向いています。
とくにスケジュールを組むときに、デザインや実装にどのぐらいかかるか、お客さんのフィードバックはどのぐらいくるかを予測できる人はディレクターとして強いでしょう。
問題解決能力が高い人
サイト制作を進めると、予測してない問題が起こることが多々あります。お客さんからの与件以上の要求、制作のスケジュール遅延、納品クオリティに達していない制作物、上司からの工数管理の指摘などです。
問題が起こったとき、どう上手くさばくことができるかがWebディレクターの腕の見せ所です。たとえばお客さんから与件にない要望がきたら、まずは追加費用がかかること、スケジュールが伸びることを伝えます。もし追加でもやりたいと言われれば、スケジュールの再調整を速やかに行なわなければなりません。
このように問題を解決していくことが、Webディレクターの仕事で一番難しい場面かもしれません。
メンタルが強い人
Webディレクターの仕事は大変です。人のハブ的役割があるので、問題が起こったときなにかと責任がきます。メンタルの強さは、あるに越したことはないでしょう。
細かい人
物事の全体が見渡せると相反するかもしれませんが、細かいチェックも必要になります。制作者のミスを正確にキャッチし、納品物の質を高めることも大事です。チェックという視点では、細かさが有利に働きます。
できるWebディレクターは人からの人望も厚いし、信頼されてるぞ
5. Webディレクターにおすすめの検定
Webディレクターは、プログラム・デザイン・コーティング・マーケティングなど、幅広い分野の知識が求められるため、より高いレベルの知識を習得する目的で国家資格に挑戦する人もいます。
Webディレクターに有利な資格として、「Web検 Webディレクター試験」「Web検 Webリテラシー」「ネットマーケティング検定」「Webアナリスト検定」「基礎情報技術者試験」などが挙げられます。
これらの資格を有していれば、就職活動でもアピールできます!
検定・資格について詳しくはこちら↓
6. Webディレクターに役立つ本&サイト
Webディレクターに役立つ本をいくつか紹介します。
勉強のために読んでおきたい書籍
ネット上には、多くの情報を見つけることができます。ただ本は情報の質が高く、ネットの知識とはまた違う深い理解が得られる場合があります。
Webディレクターの勉強をするのであれば、本も上手く活用しましょう。
Webディレクションの新・標準ルール 改訂第3版
Webディレクションの新・標準ルール 改訂第3版 リモート時代の最新ワークフローとマネジメント 価格:2530円 |
Webディレクターに必要なノウハウがまとめてあります。Webディレクターは事前に確認しなければならないことが多く、規格やガイドラインの対応についても解説しています。
Webディレクターを目指す人は、まず読んでおきたい一冊です。
Webディレクション 第3版
Webディレクション第3版 [ 標準ガイドブックプロジェクトメンバー ] 価格:3410円 |
「Webディレクションの新・標準ルール」と同様、Webディレクターについてまとめた本です。どちらか一冊は読んでおきたいですね。
web designing
隔月で発行しているWeb制作に関する情報が掲載された雑誌です。トレンドや最新技術についてまとめているので、最新号は目を通しておきたい定期刊行物です。
沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲− アップデート・エディション
沈黙のWebマーケティング ─Webマーケッター ボーンの逆襲─ アップデート・エディション【電子書籍】[ 松尾 茂起;上野 高史(作画) ] 価格:2200円 |
Webディレクターのなかには、マーケティングに弱い人も多いようです。SEOのことや、コンテンツマーケティングについてわかりやすく書いています。
マーケティングスキルを備えていると、さらにWebディレクターとしてスキルアップできます。
ブックマークしておきたいサイト
Web担当者Forum
Web制作からマーケティング、SEO、UI/UXなど、国内外問わず幅広い情報を発信しています。最新のトレンドを知っておくためにもチェックしておきましょう。
LIG
Web制作会社でもあるLIGは、自社でもメディアを運営しており、コンテンツマーケティングが得意な会社です。技術的な情報も多いですが、面白いコンテンツ作りが参考になります。
Googleウェブマスター向け公式ブログ
Google検索やサーチコンソールの情報が配信されています。SEOやサイト運営をしている人は、かならずチェックしておきたいサイトです。
海外SEO情報ブログ
海外の、とくにGoogleのSEOに関する最新情報が読めます。近年、毎年Googleはコアアップデートを行なっているので、最新の動向はチェックしておきましょう。
Webクリエイターボックス
Web制作についての情報を発信しています。常に新しいデザインや技術の情報をインプットしておきましょう。
Qiita
プログラマーのための情報発信サービスです。技術的でコアな情報が多いですが、エンジニアリングに関する知識があると、Webディレクターとして強みになります。
仕事で使えるおすすめ便利ツール
cacoo
オンライン上で、ワイヤーフレームやフローチャートが作成できるサービスです。複数で使用できるので、情報更新が楽にできます。有料ツールをチームで使うと便利です。
backlog
backlogは、cacooと同じnulabが運営するプロジェクト管理ツールです。ワイヤーフレーム、デザイン、コーディングと並行して進むことがあるので、複雑なタスク管理が楽になります。だれにボールがあるのか明確だと、漏れもなくなります。こちらも有料ツールです。
Diffツール
地味に活躍するのがdiffツール。古いソースと、新しいソースを比較することができます。
納品後に不備が出た場合、こちらの不備かどうか納品ファイルと不具合が起こったファイルと比べることができます。Web上で無料で利用できるので便利です。
7. Webディレクターの転職
Webディレクターとしてさらなる好条件の会社を求め転職する人、WebデザイナーだけどWebディレクターに転職したい人、未経験からWebディレクターを目指す人と、ステージは人それぞれです。
Webディレクターとしてさらなるステップアップを目指して転職する
Webディレクターは需要のある仕事です。経験を積んできたのであれば、好条件での転職は十分狙えるでしょう。転職エージェント系の求人サービスが年収の条件も高く、希望に近い転職ができる可能性が高いです。
WebデザイナーからWebディレクターを目指して転職する
Webデザイナーでの経験があれば、Webディレクターの転職は十分可能性があります。Webディレクターは、ときには手を動かさないといけない場面もあります。その場合、制作ができるのであればかなり強みです。
転職活動は、普通の求人サイトでの転職活動と並行して、転職エージェント系の求人サービスも利用しましょう。Webデザイナーで経験を積んでいれば、Webディレクターとして好条件で採用される場合も少なくないでしょう。
Webデザイナーとして働くときも、Webディレクターの役割を意識しながら、お客さんとのやりとりをデザイン箇所は担当したり、チェック作業を積極的に協力しておくと、面接のときに有利です。
未経験からWebディレクターを目指して転職する
未経験の場合は、まずWebの基本的な知識を身につけましょう。未経験でもWebディレクター採用の可能性は十分ありますが、「HTMLってなに?」というまったくの初心者では採用は難しいでしょう。
未経験であれば、ひと通り勉強は欠かせません。そのうえで、Webディレクターとしての転職活動します。基本的な知識があり、またコミュニケーションスキルが高ければ、未経験でも正社員で中途採用される場合は少なくありません。
Webディレクターのポートフォリオ作成
Webディレクターは、職務経歴書で済ませる場合もありますが、ポートフォリオの作成は基本的に必要です。Webデザイナーと同じで、案件の規模、チームの人数、システム案件に関わったことがあるかないか、わかりやすく作成していきます。
ポートフォリオの作り方を、Webディレクター視点からも解説しています↓
デザインはそこまで意識しなくてもいいぞ!
8. Webディレクターの疑問・質問を解決
Webディレクターの仕事は激務?
小さいWeb制作会社だと激務な会社が多いようです。ただ働き方改革が言われてから、改善した会社も多くみられます。ここ5年の間で、全体的に随分環境が良くなっています。
もし残業したくない、忙しいのが嫌なのであれば、Web制作会社ではなく、Web事業会社に就職すると良いでしょう。
Webディレクターに年齢制限はある?
Webディレクターは、何歳までと年齢制限はありません。年齢層で言えば、新卒でWebディレクターになる人は少なく、最初はWebデザイナーから入る人が多いので、20代中盤から40代までが多いでしょう。
Webディレクターのキャリアプランは?
Webディレクターになったら、また次のキャリアアップのためのキャリアパスを描くと思います。
次のキャリアだと、プロデューサーになるかもしれません。ただWebディレクターのあと、プロデューサーを目指す人はあまりいません。
Webディレクターになったら、次は働き方をどうするか考える人が多いようです。起業したり、フリーランスになったり。または、違う分野にキャリアチェンジする人もいます。
Webディレクターはどうやって最新情報を得てる?
Webディレクターは、6で紹介したサイトから情報を得ることが多いです。そしてセミナー、講座、イベント、交流会に積極的に参加することをおすすめします。無料セミナーも多いので参加しやすく、さまざまな業種の情報が得られます。
その場で出会った人から仕事に繋がったり、一緒に独立したりなんてことも珍しくありません。セミナーやイベントは、キャリアプランの選択肢が広がるので、参加しておきましょう。
9. まとめ
Webデザイナーやプログラマーのように制作者で居続ける人もいますが、キャリアアップを望むのであれば、やはりWebディレクターもできるようになっておきたいものです。
海外では、Webディレクターという役割はなく、制作者一人一人がディレクターの役割を果たします。日本でもそのような方針の会社を見かけますが、まだ少ないようです。
日本に限ると、将来的になくなる職種とは思いませんが、たとえなくなったとしても、おそらくプロジェクトマネジャー、アートディレクター、SE、マーケターなど名前が変わるだけだと思います。
サイトやコンテンツを作るうえで重要な役割なので、Webの仕事につく場合は身につけておきたいスキルです。
Webディレクターは大変だが、お客さんに喜んでもらえたり、成果が上がったりすると嬉しいものだ